「がんばりすぎる私」に気づいた7週間(ビジネスパーソンのためのセルフ・コンパッション)参加者の声-総合商社ワーキングマザー 

「がんばりすぎる私」に気づいた7週間(ビジネスパーソンのためのセルフ・コンパッション参加者の声) ー MSCプログラムに参加して起きた小さな変化たちー

仕事は総合商社の人事系の仕事をしています。仕事にはやりがいを感じています。でも、どうにもこうにも家庭・仕事に忙しすぎて毎日が「100%どころか120%で突っ走ってる」感じだった。いつも燃え尽き寸前のような・・・。
そんな自分にうすうす気づいてはいたけれど、「でも、やらなきゃ」で走り続けていたある日、ふと誘われて参加したのが、ビジネスパーソンのためのセルフ・コンパッション 7週間だった。

正直、最初は「こんな忙しい中で週に1回90分もとるなんてムリムリ」と思った。でも、ちょっと無理してでも、全部出ようと決めた。なぜなら、この時間は、自分に戻る時間になっていたからだ。

自分を整えるための「ひと呼吸」

週に一度、呼吸を感じ、手を胸に当てる。
“スージングタッチ”と呼ばれるその手のぬくもりに、私はどれだけ助けられただろう。

会議前の緊張感でピリつくチームの空気。
以前の私なら「よし、張り詰めていこう!」とさらに気合いで乗り切ろうとしていた。
でも今は、そっと自分の指先に意識を向ける。ほんの数秒、呼吸を整える。
それだけで、不思議と自分の内側が落ち着いて、周囲の人の表情すら見えるようになっていた。

最近、上司に「最近、安定してるね」「その安定感が周りにもいい影響を与えているよ」と言われた。
自分でも気づかなかった変化を、周りが感じてくれていた。

“7割でいい”って思えるようになった私

5週目くらいだったろうか。
気づけば、「7割でいいかも」と思える瞬間が増えていた

以前は「やれてない=怠けてる」と思っていた。
でも今は違う。
「頑張れない」のと「頑張らない」は別物。
“酸素マスク理論”-まずは自分が酸素マスクをつけてないとと、人のことなんて助けられない。
そんなシンプルな教えが、私の背中を優しく支えてくれている。

“私だけじゃない”とわかった安心感

プログラム中の分かち合いも大きかった。
「自分だけがうまくできてないと思ってたけど、みんなそうだったんだ」

知らない人同士だったからこそ話せたことがある。
「ああ、自分だけじゃなかったんだ」――その実感は、想像以上に私を安心させた

プログラムが終わったあとも…

終了後、ふと「月1回くらい、また集まれたらいいのに」と思った。
あの温かい場で、「最近どう?」と話すだけでも、また自分に戻れる気がする。

今も私は、スージングタッチやミニ瞑想を続けている。
職場で、家庭で、そして何より、自分との関係のなかで。
“やれって言われてやる”のではなく、“自分から選んでやる”ことの大切さを、私はこの7週間で学んだ。

がんばりすぎるビジネスパーソンにこそ、セルフコンパッションを

仕事って、大事。
でも、がんばりすぎることで、自分自身の“土台”が壊れてしまったら、本末転倒だ。

このプログラムは、ただ「休もうね」と言うプログラムではない。
自分にやさしくあることで、周囲とも調和しながら働ける“軸”をつくるための実践だった。

私はもう、「がんばりすぎる私」と上手に付き合っている。

ビジネスパーソンのためのセルフ・コンパッションは、思ったよりも大きく私の人生を変えるものだった。


これからも、時々ふっと思い出しては、自分に手を当ててこう言うつもりだ。

「だいじょうぶ。7割で、ちゃんと回ってるよ」