5周年を迎えて|マインドフルネス心理臨床センターのこれまでとこれから

今年、マインドフルネス心理臨床センター(CMAP)は設立から5周年を迎えました。日頃よりご支援くださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。
創設の背景と初志
代表の小林亜希子は、臨床心理士・公認心理師として20年以上にわたり学生や依存症の方の支援に携わってきました。2019年、「依存・共依存」「トラウマ」を抱える方々にマインドフルネスやセルフ・コンパッションを届けたいという強い思いから、センターを立ち上げました。
小林は、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)、マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)、マインドフルネスに基づく再発予防(MBRP)の指導者資格を保有し、「依存症・共依存・トラウマ」になどに悩む方の支援に注力してきました。また、直近は働く人や教育・医療の現場に向けたバーンアウト(燃え尽き)予防のためのマインドフルネス、マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)の普及、過食やスマホ依存などプチ依存への対策にも力を入れています。
これまでの取り組み
- 個人・オンライン講座:MBSR/MBRP/MSCなど多彩なプログラムを展開し、延べ4,000名以上、開催回数400回超を実施。2024年は52講座・1,569名のご参加がありました。
最新講座はこちらからご確認ください:https://peatix.com/group/7216555/events
- 企業・医療・教育分野への導入:援助職を対象としたMBRP講師養成講座に力を入れる他、医療機関や大企業などでもマインドフルネス研修やセルフケア支援を実施。2019年以降、全国で実践と研修を継続しています。
法人向けプログラムご案内ページ:https://mindfultherapy.jp/corporate-mindfulness
講師養成講座について;https://mindfultherapy.jp/mbrptt2025
- 研究・論文化:MBRP、オンラインMSCの効果検証、コロナ禍での瞑想会など、複数の論文を学会誌に発表(日本アルコール関連問題学会誌、心理臨床学研究など)。
最新論文のご紹介:https://mindfultherapy.jp/news/msc-evidence-report
- 出版・メディア寄稿:著書や監修本を出版し、noteやプレス発表などで、専門的な知見の社会還元に努めています。
代表小林のnoteをぜひご覧ください:https://note.com/mindful_therapy/n/n5b169c9bbc04
NPO法人化と社会的ミッションの明確化
2024年10月にNPO法人として正式認証され、社会的使命を明文化しました。
ミッション:「エビデンスに基づくマインドフルネスとコンパッションを、多くの組織・個人・医療関係者に届ける」
ビジョン:「理解と許容の力を通して、共生可能な社会を実現する」
この5年間、個人向けプログラムから研修・研究・教育展開へと幅を広げ、社会貢献活動としての基盤が整ってきました。
依存・共依存、燃え尽き支援の先駆けとして
代表の小林自身が依存や燃え尽きからの回復経験を持つことから、MBRPやMSCを通じた“回復へのスキル提供”に力を入れてきました。MBRP講師養成や研究、公認心理師・臨床心理士向けの支援プログラムを展開しています。
CMAPスタッフの視点から〜この1年での変化〜
私がセンターに関わり始めた当初、「臨床に根ざし、エビデンスを重視する組織」という印象を持ちました。その本質は今も変わらずにある一方で、近年は依存症などの臨床領域にとどまらず、ビジネスパーソンや子ども向け、プチ依存への対応など、より多様な層に届く活動へと広がりを感じています。私自身もMBSR、MBRP、MSCなどの講座を受ける中で、「今ここ」に立ち返る力や、自分にやさしくする姿勢が日常に根づき、人生の豊かさが増したと感じました。今では、どのような方にとってもマインドフルネスは必要不可欠なものだと実感しています。臨床とエビデンスに基づく姿勢をこれからも大切に守りながら、マインドフルネスが日本でもより身近な存在となり、多くの方のお役に立てるよう、活動を続けていきたいと思います。(広報担当:臼井)
今後の展望
この5年は“種まきの期間”でした。これからは以下の点をさらに推進します。
- より多くの現場(医療・企業・教育)への普及
- MSC・MBRP・MBSRを用いた、より高い質と継続性のあるプログラム開発
- マインドフルネス研究発展への貢献
- 無料リソースや瞑想会を継続するための寄付制度の活用
寄付と皆さまへの感謝
当センターの活動は、有料講座だけでなく無料イベントや瞑想ガイドの提供によって支えられています。今後も継続的に公共性のある事業を運営するため、寄付による支援を呼びかけています。
寄付はこちらからお受けしています:https://syncable.biz/associate/mbrp2024
最後に
これまでご参加くださったすべての皆さま、そしてオンラインで応援してくださるすべての方に、心より感謝申し上げます。
今後も、ひとりひとりが“心の自動操縦から降りて、自分らしく生きる力”を育めるよう、チーム一丸となって歩んでまいります。
あなたや大切な方のウェルビーイングのために、これからもどうぞよろしくお願いいたします。