小さな子どもと楽しむマインドフルネス本~親子で過ごす“今ここ”の時間~
子どもと向き合う時間に悩んだら
こんにちは。NPO法人マインドフルネス心理臨床センター(CMAP)事務局の小澤です。
「今日は子どもと何しようかな…」「雨だしなぁ」「なんとなく外に出るのがだるいなぁ…」
そんなとき、ありませんか?
私はよくあります。そんなときに活用しているのが、親子で楽しめるマインドフルネスの本です。今回は、子どもが2歳の時から活用しているマインドフルネスの本を2冊ご紹介。
子どもと向き合う時間としても、自分にとっての“今、ここ”を感じる時間としても役立つので、日常のちょっとした工夫として取り入れています。
親子で楽しめる本のご紹介
- 『小さな子どもと一緒に楽しむマインドフルネス』(創元社)本の詳細はこちら

- 『こきゅうの本』(大泉書店)本の詳細はこちら

どちらも親子で遊びながら心と体に意識を向ける時間を楽しめる一冊です。
本の魅力と実践のポイント
マインドフルネスと聞くと、なんとなくじっくり瞑想、というイメージが強いかもしれません。私も最初は、うちの子どもはじっくり大人しくなんてしてられない…と思っていました。でも、『小さな子どもと一緒に楽しむマインドフルネス』には、全身を使ったアクティビティが豊富で、息子も体を伸ばしたり、音や匂いを感じたりする遊びのような活動を楽しんでいます。
アクティビティには「散らかしランク」や「準備時間」の目安があり、親としても気軽に始めやすいのが嬉しいポイント。やる気が出ない日は散らかしランク0の簡単なものからスタートしています。
「ちゃんとやろう」とし過ぎない
実は最初、真面目な(自分でいうのもなんですが)私はついつい「やるからにはちゃんと」と思いすぎて、息子が自由に動いたりアクティビティに集中できなかったりすると、ついイラっとしてしまうこともありました。これではやっていても楽しくない…と思う瞬間もあり、反省することも。
そこで、赴くままに穏やかにその時間を過ごすことを優先に「まぁいっか」をつぶやくように。あまり気負わず「まぁいっか」と肩の力を抜いて一緒に楽しむことで、アクティビティを通して子どもオリジナルの遊びに発展したり、親子で笑いながら過ごす時間になっています。この時間は自然とスキンシップにもなり、親子の距離も近くなる気がします。
呼吸に意識を向ける『こきゅうの本』
『こきゅうの本』は、息を吸ったり吐いたりする練習を通して、自分の体と心を観察する手助けになる一冊です。
子どもと一緒に呼吸に意識を向ける練習ができ、心の調子を整えることにもつながります。
「心の調子を整えるということは、つまり、脳をうまく手入れしてあげるということです。脳は体につながっているので、呼吸を通して体を整えてあげると、脳も元気になります。」
私自身も子どもも、心を整える一つの方法として、こちらもマイペースにのんびり取り組んでいます。
楽しむためのコツ
- 完璧を求めすぎず、自由に楽しむ
- 子どもが興味を示すタイミングで始める
- 「散らかしランク0」から手軽にスタート
こうした小さな工夫で、親も子どもも心地よく“今ここ”を味わえる時間になります。
親子の新しいコミュニケーションに
最初は興味を示さなかった息子も、最近では自分から「これやろう」と本を持ってくるようになりました。
子どもとのコミュニケーションの一つとしても、親子の笑顔の時間としても、ぜひおすすめしたい2冊です。
もう少し上の年齢向けのおすすめ
小さな子ども向けの本やアクティビティをご紹介しましたが、少し上の年齢のお子さん向けには、こちらの本や講座もおすすめです。
- 『子どものためのセルフ・コンパッション』(創元社) 本の詳細はこちら
自分を大切にする気持ちを育む、もう少し大きな子ども向けの一冊

- 重版記念「子どもにセルフ・コンパッションを伝える保護者・支援者のための講座」
親子や支援者がセルフ・コンパッションを日常に取り入れるヒントが学べます
講座の詳細はこちら
親子でのマインドフルネスの時間から、一歩進めて「自分をいたわる力」を育てるきっかけとして活用してみてください。