世界メンタルヘルスデーに寄せて ― スタッフのセルフケアの取り組み ―
🌏 世界メンタルヘルスデーに寄せて
10月10日は「世界メンタルヘルスデー」。
こころの健康を考えるこの日に、私たちスタッフもそれぞれの“セルフケア”を見つめ直しています。
NPO法人マインドフルネス心理臨床センターでは、「支える人が支えられること」を大切にしています。
それぞれの立場で働く私たちが、日々のなかでどんなふうに心と体を整えているのか。
少しだけ、その日常をシェアします🌿
・朝の5分瞑想で一日のスタートを整える
・お気に入りのハーブティーをゆっくり味わう
・自然の中を歩いてリセットする
・同僚と「最近どう?」と声をかけ合う
小さなセルフケアが積み重なって、健やかな支援の輪が広がっていきます。
この日をきっかけに、皆さんも「自分をケアする時間」を少しだけ意識してみませんか?
今日は当センターのスタッフのセルフケアを紹介します。
余白をつくる 岩井純一さん(組織づくり担当)
NPOで働いていると、目の前にいる人たちに対して、自分にできることをしていくということが日常に、当たり前になっていく。
その人たちはどのような経験をしてきたのか、どのような状況や状態なのか、自分に何ができるのかと日々考えながら、行動している。
そんな日々を送っていると、気づかないうちに自分を後回しにしたり、心身のバランスを崩したりということも起こりかねない。
誰かに、何かをする上で、まずは自分の心身のバランスが取れている、自分が落ち着いているということも大事で、ご自愛するということも大切にしたいと思っている。
意識して余白をつくる、自分の時間をつくることで、自身のメンタルヘルスを保つことができている。
読書をしたり、映画を観たり、カフェに行ったり、友達と会ったり、イベントに参加したりと自分が好きなこと・やりたいことをすることで、心身のリフレッシュにもなるし、それが自分の視野や思考も広げていくことができて、より周りに目を向けることができるようになる。
自分を大切にする、自分と向き合う。
エネルギーがあるからこそ、行動もしていけると思うので、常に心がけながら過ごしています。
子育ての合間に、私のひととき 小澤えりかさん(事務担当)
私は子育て中で、自分だけの時間を持つことが難しい日々ですが、ほんの短いひとときに意識を向けることで心が落ち着くのを実感しています。たとえば、昼食後のコーヒーをゆっくり味わいながら、その香りを深く吸い込む時間。子どもが一人遊びに集中しているときに、あえて何もせず“ただぼーっとすること”を許す時間。友だちとの何気ないおしゃべりも、心を緩めてくれる大切な時間です。どれも小さなことですが、気持ちをリセットし、また前に進む力を取り戻させてくれます。
さらに、ときには子どもを預けて、自分の行きたかった雑貨屋やカフェに立ち寄ったり、ゆっくりランチをしたりする機会を意識的に作っています。外の空気や新しい景色に触れることで、自分の中に余白が生まれ、自然と呼吸が深くなるように感じます。
こうしたほんのひとときのセルフケアの積み重ねが、日々を続けていくための大きな支えになっています。
すちゃのセルフケア 藤瀨 涼花さん(SNS担当)

バランスを大事にする 小林亜希子(センター代表)
セルフケアは、日々の仕事や家庭生活を支える大切な基盤だと感じています。
臨床や教育活動、そして自分自身の回復や子育てを両立させていくには、常に「バランス感覚」を保つことが欠かせません。どれか一つに偏りすぎると、心や体のどこかに無理が生じてしまうことがあります。
そのため、瞑想や仲間との対話を通して、自分が今どの状態にいるのかを丁寧に確かめることを日課としています。呼吸瞑想やセルフ・コンパッションの実践、自助グループへの参加などは、私にとって心と体、そして思考のバランスを整える大切な時間です。
最近は、運動不足を感じていたことから「毎日5,000歩以上歩く」「週に2回はジムに行く」という目標を立て、継続するようにしています。身体を動かすようになってからは、睡眠の質が上がり、気持ちも軽やかになり、日々のリズムが整ってきました。
忙しさのなかでも、ほんの少し立ち止まって呼吸に気づくことで、また自然とバランスが戻ってくる。そんな小さな実践の積み重ねが、私自身のセルフケアになっています。
おわりに
世界メンタルヘルスデーにあたり、スタッフそれぞれのセルフケアの形をご紹介しました。
取り組み方や方法は違っても、共通しているのは「自分自身を大切にすることが、よりよい支援につながる」という思いです。
私たちマインドフルネス心理臨床センターでは、「支える人がしっかり支えられる社会」を目指し、まずは自分たちが心身の健康を整えることを大切にしています。
小さな休息、深呼吸、仲間との対話――その一つひとつが、次に誰かを支える力になります。
今日という日が、皆さんにとっても「自分をいたわる時間」を思い出すきっかけとなれば嬉しく思います。

臨床心理士・公認心理師・MSC講師(trained teacher)・MBRP講師(MBRP:アディクションのためのマインドフルネス再発予防)アディクションへの支援とマインドフルネスが専門。趣味:カメラCanon6DmarkII、ガーデニング、SUP、キャンプ・登山&源泉掛け流しの温泉に怒涛の出撃。noteはじめました。https://note.mu/mindful_therapy