雑誌・臨床心理学第23巻第1号に寄稿しました「セラピストが怒りに駆られたら?」

金剛出版「臨床心理学」第23巻第1号に寄稿しました。

怒りとは何か?ー攻撃性と向き合う 橋本和明(編)

臨床心理学 第23巻第1号 

小林亜希子・小林桜児「セラピストが怒りに駆られたら?」

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セラピスト、心理師、カウンセラー、精神科医など、セラピーを行うすべての方は、怒りをセッション中に感じる可能性があります。

どんな時に、怒りが生じるのか?また、どんな対応策があるのか?マインドフルネスやセルフ・コンパッションの瞑想の紹介もまじえながら書いています。

編集の橋本和明先生をはじめとして、怒りについて様々な専門家がいろいろな角度から論じています。

自らの攻撃性とどう向き合っていくか?といった難しい問題について、答えが見つかる一冊です。

目次

1 総論―怒りの本質に迫る
怒りを考える―形なき感情の〈暴発〉から〈共有〉へ 
橋本和明[対談]〈怒り〉はささやく―義しさ(ただしさ)とバランス感覚を基底にして 村瀬嘉代子・橋本和明

2 怒りに触れる
〈攻撃依存〉の視点から「怒り」について考える 村中直人
怒りの背景にあるもの―脳神経画像研究から 豊見山泰史・中尾智博
セラピストが怒りに駆られたら?―怒りへの耐性(tolerance) 小林亜希子・小林桜児
救いを求める思春期の怒り―トラウマによる行動化からの回復 野坂祐子
親子関係における怒り 井上祐紀
怒りをのみこむ〈沼〉を問う―セラピストのマイクロアグレッションとアイデンティティ管理 西井 開
社会的孤立と怒り―復讐/成就 門本 泉
個人を超えていく怒り―集団心理から怒りを読み解く 金子周平

3 怒りを鎮める怒りを〈手放す〉 湯川進太郎
怒りと「和解」する―事態の進行を追いながら 森 茂起
怒りを吐露する 毛利真弓怒りと治療文化 森岡正芳
投稿
(原著論文)若手セラピストの心理療法における失敗―拒絶感情とその防衛 村井亮介・岩壁 茂
(原著論文)学校コミュニティにおいてスクールカウンセラーなど心理職がネットワークに参画することの意義と可能性―B市の実践例をもとに 坪田祐季・川野健治