マインドフルネスを始めた方がよい3つの理由
マインドフルネスは、心身の様々な機能を改善すると言われています。3つには収まりきらないほど、数々の利点が言われていますが、ここでは3つに絞ってお伝えします。
1. 心身の健康に良い影響を与える
摂食障害・ADHD・慢性疼痛・高血圧・心臓病予防・うつ・不安・薬物乱用・アディクションに効果があることが証明されています。
さらには、睡眠の質がよくなり、免疫機能が上がり、ストレスホル モンは低下します。
さらっと書きましたが、おびただしい数の科学的な論文がこれらを証明しています。
多くは、カバットジン が開発した、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)、シーガルらが開発したマインドフルネス認知療法(MBCT)などの8週間のプログラムです。アディクションには、マインドフルネス再発予防プログラム(MBRP)が効果があることが証明されています(Bowen et al, 2014)。
マインドフルネスを学んでいる方からの感想としても、「眠りの質がよくなった」「前より眠れるようになった」という声はよく聞かれます。
今後の人生の健康維持のためにも、マインドフルネスは身につけておいて損はなさそうですね。
2. 幸福を感じるようになる
マインドフルネスでは、今、ここでの体験に共感的な好奇心を持って注意をむけます。過去や将来の心配することよりも、今ここで手にしている瞬間に価値判断せず、意識的におだやかな注意を向けていきます。
このことができるようになってくると、心は外界でどんなことがあったとしても静かで落ち着いた状態を維持することができます。受容できるようになっていくのです。
このように、マインドフルネスを続けていると、落ち着きと幸せを感じるようになります。マインドフルネスは、心の中の状況を永久的な幸せに導き、外的な状態がどうであれ、傷つきにくくなっていきます。
心の平和が、何があろうとも維持されるようになります。
「本当?」と思われるかもしれません。実際、筆者自身は、マインドフルネスを実践し続ける中で、以前よりも幸せを感じます。相変わらず、人生には色々なことが起きるけれど、それを静かなところから観察している穏やかな落ち着きと、幸せが常にすでに自分の中にあると感じます。そのため、以前より楽に人生が送れるようになっています。
3. 仕事や勉強によい効果を与える
多くの研究で、マインドフルネスはテストの点数を上げたり、仕事のパフォーマンスを高めることが示されています。
一つには、マインドフルネスで集中力がアップすることが挙げられます。マインドフルネスでスタンダードに行われる呼吸瞑想(意識を呼吸に向けてそれをひたすら観察する)を取り上げてみても、雑念に囚われたことに気づいてまた意識を戻すこの意識の動きが脳のトレーニングになっていることが指摘されています。
また、マインドフルネスは情動調整にも強く、自分の感情や身体の感覚、考えに飲まれるのではなく気づくようになっていきます。そのため、感情のコントロールがしやすくなっていくのです。
実際マインドフルネスは、Google、パタゴニアなど多くの企業で実践されています。
ある研究では、社内でマインドフルネスを取り入れたところ、社員のストレスが3分の1に減り、医療費が減り、生産性が年間 3000 ドル高まったことが指摘されています(Gells, 2015)。
ストレスも減り、生産性もアップし・・とは素晴らしい結果ですよね。
以上、マインドフルネスを始めたほうがいい3つの理由をお届けしました。いかがでしたか?
実際、マインドフル ネスをどう身につけるか。「呼吸に意識を向ける」簡単なようにみえて、実際実践を続けるのには、練習が必要になります。私たちはマインドフルネスを身につけるためのお手伝いをします。
マインドフルネスには、
・心身の健康によい影響を与える
・幸福を感じるようになる
・仕事や勉強に良い効果を与える
以上の3つの利点があるため、身につけておいて損はないでしょう。
この本は、ビジネスでマインドフルネスを用いる上で大変参考になります。エクササイズも多数載っているのでオススメです。