【体験レポ】マインドフル ・セルフ・コンパッションWS@鎌倉〜思いやりに包まれる〜

2019.11.2 We Base鎌倉で開催された「マインドフル・セルフ・コンパッション・イントロダクションワークショップ」に参加したので、ご報告します。

米国におけるマインドフル ・セルフ・コンパッション(MSC)やマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の認定講師であるハースのりこさんと、松本真紀子さんによるコラボワークショップでした。17名ほどの参加者が全国より集まりました。

マインドフルネス業界では、その効果から注目を集めているマインドフル ・セルフ・コンパッション。MSCのコースを受けた人は、セルフ・コンパッションとマインドフルネスが高まり、不安と抑うつが低減し、全体的なウェル・ビーイングが改善し、糖尿病の血糖値レベルも安定するという研究結果がでています。

斜に構えがちな私は、「良いと言われているものはとりあえず否定から入る」癖があることと、いくつかのMSCのワークに苦手意識をもってしまっていたため、食わず嫌いな状態がここ半年感続いていました。

今週は、自分にとってはセルフ・コンパッション強化週間でした。岡山の「依存症とマインドフルネス」WSに二日間、木曜日は当センター主催の「マインドフルネス&セルフコンパッション」半日WS、そしてこのWSに参加し、1週間に3回のセルフ・コンパッションのトレーニングを受講、となりました。

今週3回の受講結果から言いますと、マインドフル ・セルフ・コンパッションは素晴らしいのではないでしょうか・・血流が促進されて冷え性の手足もポカポカするほど身体のバランスも整い、「あたたかい気持ち」「思いやりに溢れる気持ち」に溢れ、幸せを感じています。

 

マインドフル ・セルフ・コンパッションとは?

 

今回のワークショップの紹介サイトからの引用ですが・・

MSC :マインドフル・セルフ・コンパッションとは?

MSC とは、マインドフルネスと心理療法の統合分野の草分け的存在の1人である米国のクリストファー・ガーマー博士と、セルフ・コンパッションの研究分野における開拓者であるクリスティン・ネフ博士によって作られた心理教育プログラムです。通常は8週間または5日間集中講座として開催されています。

今回の鎌倉でのイントロダクション 1日講座ではこのMSCプログラムの核となっている理論やスキルを中心に体験的に学んで頂けます。

コンパッションとは、思いやりです。

セルフ・コンパッションとは、自分に向ける思いやりです。

今週3回行ったワークでは、「大切な人が辛い状況の時にどんな雰囲気で、どのような言葉がけをするか?」「自分が辛い時に、どんな雰囲気で、どのような言葉がけをするか?」でした。

1回目は、「人に優しく穏やかに、自分に冷たく切り捨てる・・」でした。これは、一般的なことだそうです。半分以上の方は、他者には優しく、自分に厳しく接するそうです。

自分に思いやりを持って接すること、頭で考えるだけではなく、身体の感覚としっかりつながりを持つことに、今週は取り組みました。今日のワークでは、「人にも自分にも優しく」に少しずつ出来るようになっていることを実感しました。

というわけで、半年前には慈悲の瞑想で「愛なんて信じない!」と喚いていたのですが、今回は、他人にも自分にも優しく出来はじめていますよ(笑)それに慈悲の瞑想でも生理レベルでお腹が鳴る位、リラックスするようになりました。やはり苦手意識があるエクササイズも、日々の実践の積み重ねることでクリアーできるものです。

注:慈悲の瞑想とは、「生きとし生けるものが幸せになりますように」等、世界や、他者、そして自分に慈しみの気持ちを向ける瞑想のこと

セルフ・コンパッションとは

・自分への優しさ(Self-Kindness) :間違った時には自分を責めがちだが、他人をなぐさめるように自分もなぐさめてみる。自分を受け入れる。

・共通の人間性(Common Humanity):お互いが結びついていると感じる感覚。誰にとっても、人生はある程度難しいのは当然ということ。

・マインドフルネス(Mindfulness):瞬間瞬間の経験に気づきを向けること。感情や感覚を回避したり抵抗したりせずに受け入れること。配慮ややさしさを持ちながら痛みとともにあり続けるためにマインドフルネスは必要。

マインドフル ・セルフ・コンパッション・ワークブック(星和書店)より

 

本を読んで頭で理解するのと、講師から直に説明を聞き、ガイドされ、ワークを実践し、体験することは全然違います。ワークブックもとても良いので、一人でも実践できますが、生でのMSC体験は、効果が強くでました。

ワークショップが開催されたスタジオ

 

ワークショップを体験した感想

 

今回、ワークショップを体験した私の感想です。

日本語で、安心でリラックスできる場所で、マインドフルネスを体現している先生たちにMSCを教えてもらうことは、この上ない贅沢な体験でした。

今まで私のマインドフルネスの訓練はほぼ英語でした。オンラインのMBSR、米国でのMBRP(マインドフルネス再発予防)のTeacher Trainingも素晴らしかったのですが・・・今週はどっぷり、日本語による、マインドフルネスの経験の深い実践者の方によるワークショップを体験できたのが、貴重でした。

やはり、日本語だと深くまで、染み入ります(笑)そして、安心します。

そして、マインドフルネスを教える際には、体現して教えることが大事と言われています。そして、受講者として感じるのは、体現している先生から教わると本当に効き、癒されます。

マインドフル な先生に、マインドフル な状態を見せてもらいながら瞑想導入してもらえると、自分もマインドフル になれる・・大雑把にいうとそんな感じでしょうか。

そして、グループで瞑想すると、話し合って友達になるよりも、なんだか旧知の友人のような親しみが湧くのですよね。これも不思議です。

あるワークでは、今の日常的な困難を思い浮かべて、自分に対する言葉かけをします。そこでは、「完璧にしなくてもいいよ」というセリフが浮かびました。

特に完璧主義だとは思っていなかったので、驚きでした。そして、「ああ、もっと完璧を目指さなきゃ」と思っていたことが受け入れられ、そうしなくてもいいと思えると、気持ち的にも楽になりましたね〜 知らず知らずのうちに完璧に、もっともっと!っと目指そうとしていたところがある。そんなに頑張らなくてもいいんだよ。自分の内部批判者が静かになり、自分に優しい声をかけてくれた経験は嬉しく、癒されるものでした。

原家族で学んだパターンからは、「もっと完璧であれ・・」というメッセージを受け取っているようで、そのため苦しくなるのかも・・にも気づきました。

その他にも、たくさんの自分に優しくなれるエクササイズを体験させていただきました。

まとめ

 

鎌倉にて、マインドフルネス・セルフ・コンパッション・イントロダクションワークショップを体験してきました。

様々なエクササイズ、瞑想を通じて、自分や他者への思いやりが深まりました。

というわけで、機会があれば皆さまも、ぜひ生のマインドフル・セルフ・コンパッションを体験してみてくださいませ。

自分自身もセルフ・コンパッションについての学びを深めていきたい、皆様にもこういった機会を提供したいという思いを強くしました。講師の先生と連携しながら体験の場を提供していきたいと思っております。

ワークショップにご一緒させて頂いた皆様です。皆様に、許可を得て掲載。

 

講師のお二人とパチリ

左からのりこさん、私(小林)、まきこさんです。ありがとうございました!

(文責:小林亜希子)

参考文献 マインドフル ・セルフ・コンパッション ワークブック